連載 – クリエイター仕事場探訪 ■第2回■ 「IronWolf」の大容量と優れた性能、高い信頼性に、クリエイター集団が絶賛!

■第2回■ ドローンの開発を手掛けるイームズラボ

株式会社イームズラボは、飛行型から走行型まで様々な形態のドローン(無人機)の制御を行うAIソフトウェアの開発や、ドローン本体の設計や製作までも手がける新進気鋭の企業です。そのイームズラボで最高技術顧問を務めるのが、伊豆智幸さんです。伊豆さんは、様々な企業から依頼を受けて、各地でドローンを利用した様々なデータ収集を行うことがあるそうですが、その現場での収集データの保存用途として、Seagateの「IronWolf 14TB」と、Synology製NAS「DS218J」を利用することにしたとのことで、その経緯をお聞きしました。

 

 

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伊豆智幸(いずともゆき)プロフィール

 

2006年に子供の頃からの趣味であったラジコンのメーカー、株式会社エンルートを設立し、2011年に産業用無人航空機本格開発をスタート。現在は株式会社イームズラボの最高技術顧問とて、無人機のハード、ソフトの開発を行うとともに、人工知能、画像処理、センサー、通信を開発の柱として、無人機本体だけでなく業務に特化した総合的なソリューション提供を行っている。

 

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■ 業務で利用されるデータはどのように管理していますか。

伊豆:外部のサーバーを使うこともありますが、お客様の秘匿性の高いデータが多いので、基本的には自社で用意しているサーバーに保存することがほとんどです。データ量は、過去のものも含めて100TBほどあります。開発中のデータなども基本的にこのサーバーに保存して、必要な時にアクセスしてそれらデータを利用しています。ただ、サーバーに蓄積されたデータの多くは、最悪失われても問題のないものでして、失われては困るデータに関しては、サーバーだけでなくクラウドにも保存し、二重三重にバックアップしています。

従業員が使っているクライアントPCについても、社として管理することはしていません。個人的にバックアップを取っている場合もありますが、使っているシステムがLinuxですから簡単に再構築できますし、従業員は全員が技術者ですので、それぞれに管理を任せています。

 

■社内に関しては、ほぼ完ぺきなバックアップ対策が取られていると思いますが、現在の業務の中に課題と感じている部分はありますか。

伊豆:不安があるのは、外出先の現場でデータを収集する場面です。作業を行う現場でドローンを使ってデータを収集することがありますが、収集されたデータをどう扱うか、という点です。ドローンで収集したデータは、収集時点でPCに転送するようにしていますが、冗長性という部分に不安があります。そこで、そういった場面にNASを活用しようと考えました。

 

■「IronWolf 14TB」と「DS218J」はどういった理由で選択されたのですか。

伊豆:Seagateは、エンタープライズ向けHDDでトップシェアを取っているということと、「IronWolf 14TB」には、「AgileArray」*1や「RVセンサー」*2などの、エンタープライズ向けHDD同等の機能が使われているということですので、使うなら信頼性が高いものがいいと判断して選択しました。1台で14TBという大容量も魅力的と感じた部分です。

また、「DS218J」は、誰でも簡単にHDDを取り付けて利用できることや、コンパクトで簡単に外に持ち出せるということから選択しました。

現場で収集するデータには、ドローンの飛行・走行データや、ドローンに装着したカメラで撮影した写真、動画などのデータがあります。ただ、これまではそれらデータの多くを容量の関係で捨てていたのです。しかし、現場で「IronWolf 14TB」を装着したNASを活用すれば、これまで捨てていたデータも全て保存できるようになります。AIを発展させるには、データはあればあるほど有利となりますので、そういう意味でも現場でのNASの活用は有効な手段になると思います。

*1 ファイルの安全性を保ちつつ書き込み性能を高める技術            *2隣接HDDからの振動などを検出してヘッド位置を補正し安定した読み書きを実現するセンサー

 

■現場でNASをどのように使っていこうとお考えですか。

伊豆:現場には、ドローンの運搬兼現場での作業場所として活用するトレーラーを利用していますが、そのトレーラーに設置します。トレーラー内にLANを構築して、そこに作業用PCとNASを接続。そして現場で収集したデータは現場でNASに逐次転送します。現地の作業員はNASに保存した収集データをすぐに活用できますし、社に戻ってきたらトレーラーからNASを取り出して社内LANに接続することで、収集データを共有したりサーバーへの転送も簡単にできるようになったりしますので、作業の手間も軽減できると考えています。

 

 

■SeagateのHDDについての印象は変わりましたか。

伊豆:実はこれまで、HDDにはあまりいい印象を持っていませんでした。HDDは”壊れるもの”として考えていたこともありまして、それほど信頼もしていませんでした。しかし、Seagateがエンタープライズ向けHDDでトップシェアを取っているという部分は、ユーザーがHDDの信頼性を判断する重要な基準になると思います。しかも、我々はNASをトレーラーに設置して利用しますから、オフィスでの利用に比べてかなり過酷な条件での利用となります。ですので、Seagateの「IronWolf」シリーズを利用することは、信頼性を確保するという意味でも重要な部分だと感じています。

まだ現場で「IronWolf 14TB」を装着したNASの本格運用は開始していませんが、今後有用性が確認できたら、チームごとにNASを導入したいです。そして、利用するHDDも、信頼性に優れるSeagate製のHDDを一番に考えたいと思います。

 

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IronWolfについて

耐久性や複数台のHDDを組み合わせて利用する「RAID構築」のサポートなど付加価値を持つ内蔵型HDD。PCやNASなどの利用に適した「IronWolf」と、回転数を高速にしたハイエンド向けの「IronWolf Pro」の2ラインを展開する。書き込み処理を速くするファームウェア「AgileArray」、ヘッドの位置を補正する「RVセンサー」、高機能なHDD診断機能「IHM(IronWolf Health Management)」といった機能が組み込まれているのも特長。最大容量は14TB。詳細はこちら

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連載 – クリエイター仕事場探訪

■第1回■   CM制作などを手掛けるフナコシステム

■第3回■  世界的に活躍するプロピアニストの木住野佳子さん

■第4回■ 福岡でクリエイティブディレクターとして活躍する百市道徳さん

■第5回■ ブランディングや広告、音楽関係のアートワークなどを手掛けるアートディレクターの古平正義さん

■第6回■ コンピューターや映像の技術記事を執筆する西川善司さん

■第7回■  写真とムービーの両方で活躍するプロカメラマンの大崎聡さん

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2019-06-18T02:56:28+00:00

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