連載 – クリエイター仕事場探訪 ■第5回■ 「IronWolf」の大容量と優れた性能、高い信頼性に、クリエイター集団が絶賛!

第5回■  ブランディングや広告、音楽関係のアートワークなどを手掛けるアートディレクターの古平正義さん

広告・ブランディングや有名アーティストのアートワーク、様々なイベントのポスターなど、アートディレクターとして注目を集めている古平正義さん。その古平さんのオフィス「FLAME」において、Seagateの「IronWolf Pro 14TB」2台と、Synology製NAS「DS918+」を利用したNAS環境を構築したとのことで、実際にどのように活用されているのかお話しをお聞きしました。

 

 

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古平正義(こだいらまさよし)プロフィール

 

アートディレクター、グラフィックデザイナー。大阪生まれ。アキタ・デザイン・カンを経て1997年よりフリーランス、2001年にFLAMEを設立。グラフィックを中心に、コマーシャルやミュージックビデオなど映像、建築のサイン計画、展覧会の会場構成なども手がけている。主な作品に、「ラフォーレ原宿」広告・CM、「アートフェア東京」 ロゴタイプ・ポスター、BAO BAO ISSEY MIYAKEとのコラボレーション(右写真)、Char/佐野元春/INORAN(LUNA SEA)/GLAY/一青窈/山下智久/AKB48 他のCD・DVDジャケット/ミュージックビデオなど。

 

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■ 古平さんは普段どのように仕事をされて、仕事で利用するデータをどのように保存していますか。

古平:アートディレクター・デザイナーの仕事は何らかの形で必ずデジタルを通ります。クライアントや印刷所とのやりとりは全てデジタルですし、写真や映像のデータもデジタルです。デザインの作業もパソコンを使って行っていますので、仕事の半分以上はデジタルと言っていいでしょう。

仕事で扱うデータのうち、進行中のものは、外出先からもアクセスできないといけないので、クラウドに保存していて、終了したプロジェクトのデータなどのバックアップは外付けHDDを利用していました。これまでは、その状況で大きな問題がなかったので、NASを使うことがありませんでした。

 

■これまでに、HDDが壊れてデータが失われたことはありましたか。

古平:過去にHDDが故障して苦い思いをしたことはありました。その時は保存していたデータの多くを、たまたまCD-Rなどに保存していたともあり、甚大な被害はありませんでしたが、いくつかのデータは復旧できずに失われてしまいました。ですので、それ以降は過度にHDDを信用せずに、少しでもHDDの調子が悪いと感じたらすぐに交換するようにしています。

 

 

 

■今回、Seagateの「IronWolf Pro 14TB」2台と、Synology製NAS「DS918+」を利用したNAS環境を構築したそうですが、実際に使ってみてどういう印象ですか。

古平:過去にMacにHDDを取り付けたことはありましたが、これまでHDDのベアドライブを触ることはほとんどありませんでした。しながしながら、「DS918+」に2台の「IronWolf Pro 14TB」を取り付ける作業は全く不安なくできましたし、初期設定もそれほど難しくありませんでした。今回は「IronWolf Pro 14TB」を2台装着しました。標準で冗長性のあるRAID 1環境が構築されるという点は、大きな利点と感じます。

今は、このNASに社内のデータを置いて活用しています。これまで使っていたクラウドでは、僕個人のアカウントを利用していたため、仕事以外のプライベートの写真なども保存していたことから仕事での活用が難しい部分もありました。しかし、今回構築したNAS環境には、純粋に仕事のデータだけを置くこととし、外出先からもクラウド同様に簡単にアクセスできています。ノートPCだけでなくタブレット、スマートフォンを使って、どこからでもアクセスできるようしていているため、デザインを確認したり、メールでデータを送ったりと、とても便利に利用しています。

 

■実際に構築したNAS環境を使ってみて、Seagateに対する印象は変わりましたか。

古平:Seagateとい名前は聞いたことがありましたが、どういったメーカーなのかという知識はありませんでした。今回利用したIronWolf Proには、「AgileArray」*1「RVセンサー」*2といった機能が搭載されていると聞きました。これらの機能は、もともとは高い信頼性が求められるエンタープライズ向けHDD向けに用意された機能とのことで、24時間常に稼働するNASで使うことを考えても、とても安心感があります。

あと、デザイナー目線では製品デザインも重要な部分なのですが、SeagateはパッケージやHDD自体のデザインもとても良いと思います。仕事柄、デザインの悪いものはあまり使いたくないので、SeagateのHDDはその点でも好印象です。

*1 ファイルの安全性を保ちつつ書き込み性能を高める技術   *2隣接HDDからの振動などを検出してヘッド位置を補正し安定した読み書きを実現するセンサー

 

■今後、IronWolf Pro 14TBを装着したNASをどのように活用したいですか。

古平:僕の仕事の場合、印刷物については最終的なものが出来上がった後であれば、途中段階のデータはなくなっても問題がありません。また、写真や映像のデータは容量が非常に大きくなるため、プロジェクトが終わって不要になったデータは捨てることも多かったのです。ただ、14TBという容量があれば、そういったデータも保存しておけますので、これまで捨てていたデータを捨てずに保存して活用するということも考えていきたいと思います。

 

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IronWolfについて

耐久性や複数台のHDDを組み合わせて利用する「RAID構築」のサポートなど付加価値を持つ内蔵型HDD。PCやNASなどの利用に適した「IronWolf」と、回転数を高速にしたハイエンド向けの「IronWolf Pro」の2ラインを展開する。書き込み処理を速くするファームウェア「AgileArray」、ヘッドの位置を補正する「RVセンサー」、高機能なHDD診断機能「IHM(IronWolf Health Management)」といった機能が組み込まれているのも特長。最大容量は14TB。詳細はこちら

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連載 – クリエイター仕事場探訪

■第1回■  CM制作などを手掛けるフナコシステム

■第2回■  ドローンの開発を手掛けるイームズラボ

■第3回■ 世界的に活躍するプロピアニストの木住野佳子さん

■第4回■ 福岡でクリエイティブディレクターとして活躍する百市道徳さん

■第6回■ コンピューターや映像の技術記事を執筆する西川善司さん

■第7回■  写真とムービーの両方で活躍するプロカメラマンの大崎聡さん

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2019-06-18T02:59:09+00:00

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