■第6回■ コンピューターや映像の技術記事を執筆する西川善司さん
コンピューターや映像技術、自動運転など、幅広い知識で技術関連記事を多数執筆している、テクニカルジャーナリストの西川善司さん。西川さんの事務所兼自宅は、複数台のパソコンに、最新の大型テレビやゲーム機などが置かれ、いかにもテクニカルジャーナリストらしい雰囲気ですが、そこで活躍しているのが、「IronWolf Pro 14TB」を2台装着したSynology製NAS「DS918+」です。西川さんは、そのNASをどう活用しているのか聞いてきました。
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西川善司(にしかわぜんじ)プロフィール
テクニカルジャーナリスト。高校生時代からパソコン誌での技術関連の記事を執筆し、大学院卒業後にプログラマーの職に従事した後、独立して現在に至る。コンピューター技術、映像技術を取材テーマとして活動しており、近年はグラフィックスプロセッサー(GPU)、ゲーム開発技術、自動車関連技術、人工知能技術などに注力した取材を行っている。また、ゲームの攻略動画配信なども行っている。
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■ 西川さんは、普段どのようなお仕事をされていますか。
西川:技術関連の様々な媒体に記事を執筆しています。主なカバー分野は、コンピューターや映像技術で、その他にも自動運転を中心とした自動車関連技術、ゲーム開発技術、人工知能技術といったもので、最新技術の解説記事や取材記事を書いています。
■ 仕事で扱うデータはどのようなものがありますか。
西川:仕事で扱うデータは、記事そのものとなる文書データや、取材などで撮影する写真、ビデオがあります。重要度としては文書データが最も高いですが、容量自体はそれほど大きくなりません。それに対して、写真やビデオはかなりの容量となります。取材時に撮影する写真は記事で使うため、いつも最高画質で撮影し、記事で実際に使う枚数の何倍も撮影します。ビデオは、発表会やインタビューなどの様子を撮影して、記事執筆時に見なおしたり、編集して記事で使ったりします。写真とビデオの容量は1回の取材で数百GBになります。記事執筆が終わった後も捨てずに保存していますので、1年で数TBに達してしまいます。
■それらデータは、これまではどのように保存、管理していましたか。
西川:自宅に、ファイルサーバー的に使っている自作のパソコンがあって、そこにHDDを接続してネットワーク経由で写真やビデオのデータを保存しています。文書データについては、原稿執筆用のパソコンにバックアップ専用の外付けHDDを接続して、バックアップしています。
その他にNASも使っていますが、そちらはテレビなどの録画データを保存する用途に使っています。テレビ番組の録画データを保存するには著作権保護機能「DTCP-IP」への対応が必要となりますので、DTCP-IPに対応するNASを使っています。
■今回、Seagateの「IronWolf Pro 14TB」2台と、Synology製NAS「DS918+」を利用してNAS環境を構築されたそうですが、どのように活用していますか。
西川:こちらは、とにかく容量が大きいので、まずは写真やビデオのデータを保存することを目的としました。また、テレビ番組の録画データの保存にも活用しています。Synology製NASの魅力は、アドオンソフトウェアで機能を強化できるところで、DTCP-IPへの対応を実現するアドオンも用意されています。ですので、そのアドオンを入れて、テレビ番組の録画データをDS918+にムーブして保存しています。その他に、最近YouTubeで配信しているゲームの攻略動画なども保存しています。
■自分でHDDを取り付けるNASを使ったのは今回が初めてですか。
西川:これまでテレビ録画データの保存に使っていたNASも、自分でHDDを装着するものでしたので、初めてではありません。HDD自体も20年以上使っていますし、パソコンの自作もずっとやってきていますので、HDDの扱いやNASの構築には全く不安はありませんでした。
■経験豊富な西川さんが、今回NASに装着するHDDとしてIronWolf Pro 14TBを選択した理由はなんですか。
西川:NASのDS918+がSOHO向けNASとしても上位の製品ということもありましたので、NAS用HDDの「IronWolf」シリーズの中でも上位となるIronWolf Proを選択しました。実際にIronWolf Pro 14TBは全く不安なく使えています。
実は、自宅で使っているHDDの半数以上がSeagateだと思います。それは、長年HDDを使ってきた個人的な印象で、壊れにくさなどSeagateのHDDに対しての信頼度が高いからです。また、過去に映画「ロード・オブ・ザ・リング」のCG映像製作現場でSeagateのHDDが使われているということで、それを取材するためにオーストラリアのシドニーまで行ったことがあります。自分のようなSOHOとはレベルの異なるトッププロの現場でSeagateのHDDが活用されているという事例を実際に目にしたことも、Seagateの信頼度の印象を裏付けするものとなっています。
■西川さんは、HDDに対するこだわりは何かありますか。
西川:HDDは、もともと特定ブランドのみを使うという人は少ないと思いますし、私もそういう部分はあります。また、HDDはいずれ壊れるもの、という意識もあります。そういった意味では、HDDに対するこだわりはありません。
ただ、繰り返しになりますが、長年HDDを使ってきた個人的な経験や、映画の製作で使われているといったプロの現場での様子を自分の目で見た経験などから、個人的に信頼性や性能といった部分でSeagateに対する評価は高いものがあります。ですので、今回のIronWolf Pro 14TBについても非常に満足していますし、今後もSeagate製HDDを信頼して使っていけると思います。
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IronWolfについて
耐久性や複数台のHDDを組み合わせて利用する「RAID構築」のサポートなど付加価値を持つ内蔵型HDD。PCやNASなどの利用に適した「IronWolf」と、回転数を高速にしたハイエンド向けの「IronWolf Pro」の2ラインを展開する。書き込み処理を速くするファームウェア「AgileArray」、ヘッドの位置を補正する「RVセンサー」、高機能なHDD診断機能「IHM(IronWolf Health Management)」といった機能が組み込まれているのも特長。最大容量は14TB。詳細はこちら
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■第3回■ 世界的に活躍するプロピアニストの木住野佳子さん
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