白化現象が進むオーストラリアのグレート・バリア・リーフを研究し、保護するため、海洋学者はデータを活用しています。
最近、グレート・バリア・リーフはその大部分が海水温度の上昇により白化していることが明らかになりました。世界最大の生体構造の一つであるグレート・バリア・リーフが受けた被害は、世界的な気候変動を示す新たな指標となりました。
Great Barrier Reef Legacyは、グレート・バリア・リーフの長期保全活動に取り組む非営利団体です。同団体のチームは調査船を派遣し、データを世界中の海洋学者や研究者、メディアと共有します。
まずは動画をご覧ください。記事の後半では、この取り組みに欠かせないツールについてご紹介しています。
GBR Legacyは、オーストラリアのシンボルとなっているサンゴ礁を守るために派遣された国際調査隊を支援するため、大容量のIronWolf ProNAS専用ハードディスク・ドライブと多数の外付ドライブでデータの保存と分析を行っています。
「どこで、どのようにして、どんな理由からサンゴが生き残ったのを突き止めようとしています」と話すのは、GBR Legacyの調査コーディネーター兼科学・メディア担当ディレクターのDean Miller博士です。「これらの根幹に関わる答えが見つからない限り、サンゴ礁を救うことはできません」
莫大なデータを取り込み、管理、保存および分析するには
調査チームのデータ管理要件は山のようにあります。チームの科学者は毎日、2万件以上の高解像度の写真、水中ドローンが撮影したHDビデオ、そして数十万のデータ・ポイントを集めています。他にも、サンゴ礁の分布を調べるために使われる空中ドローンからの4K映像と水中カメラが撮影する写真もあります。
これらのデータを科学者や調査員がリアルタイムで確認、アップロード、共有および編集できるようにするため、チームの調査船ですべてのデータを安全に取り込み、管理し、保管しなければなりません。
調査船は12ベイQNAP TS-1231XU-RP-4Gネットワーク・アタッチド・ストレージ (NAS) システムを搭載しています。このシステムに12台の12TB IronWolf Proドライブが設置され、合計ストレージは144TBです。この大容量NASにより、大人数グループでもデータの収集、分析、共有、連携を簡単に行うことができます。また、調査チームはドローンの映像の取り込みにSeagate DJI Fly Driveを、現地調査のサポートにはLaCie Rugged RAIDモバイル・ドライブを使用しています。
「データを利用する可能性があるユーザの数が多く、さまざまな団体、施設、公的機関にまたがっているため、データのアクセスとセキュリティが最重要事項となります」とMiller博士は話します。「これは、Seagateが提供するNASシステムなしでは実現できませんでした」
IronWolf Pro NAS専用ドライブは、高速の読取り/書込み速度と大容量、高信頼性のすべてを求める調査チームのニーズに応えます。
30年ぶりとなる新種のサンゴを発見 – そして科学データを安全に守る
「当社のIronWolf NASと外付ドライブにより、調査チームは大量の科学データとビデオコンテンツを保存し、世界中の研究者やアマチュア科学者と共有できるようになりました」と話すのはSeagateのアジア太平洋地域販売担当副社長のRobert Yangです。「外部の人々もデータにいつでもアクセスできるため、研究協力を進めやすいというメリットがあります。さらに、Seagate IronWolf Proに付帯するデータ・リカバリ・プランのおかげで、チームはデータが安全に守られているという絶対的に心から安心ができます。」
最近の探検調査では、30年間ぶりに新種のサンゴが発見されました。この調査プロジェクトは、研究、教育および支援運動を通して包括的利益を実現し、技術の活用で新しいレベルの世界的協力を進めていくための新しい方法を提案しました。
調査チームのデータは、今後も引き続き世界中のサンゴ礁の研究者や保護活動家、その他の研究者と共有されます。継続的なオンラインでのアクセスを可能にするため、この極めて重要な情報はSeagateのデータ・システムに保存されます。
「Seagateにはとても感謝しています。私たちのプロジェクトに必要不可欠なデータ・ストレージ・オプションを提供してくれただけでなく、世界中のサンゴ礁を救うという画期的な今回の探検調査に協力してくれました」とミラー博士は語ります。「グレート・バリア・リーフはオーストラリアだけのものではありません。これは世界中の皆さんのものであり、すべての人がその未来に関心を持つべきなのです」
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