PCゲーム用のドライブを選ぶ
ハードディスク・ドライブ、SSD、SSHDなど、数あるストレージ製品の中からお持ちのマシンにぴったりのゲーム用ドライブを見つけ出すのは至難の業です。私たちが皆さんにぴったりのドライブ探しをお手伝いします。続きを読む。
メリット:
デメリット:
メリット:
デメリット:
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デメリット:
この中で皆さんにぴったりのドライブはどれでしょうか?その答えを見つけるには、次の4つの質問を考えてみてください。
これは一番重要なポイントとなります。ストレージを探す前に、マザーボードの取扱説明書を確認しましょう。その仕様によっては、使えるドライブが限られてきます。
マザーボードの接続端子はどの規格ですか?
M.2スロットは複数ありますか?NVMe規格ですか?SATA規格ですか?それとも両方の端子がありますか?もしSATAにしか対応しておらず、HDDからSSDへのアップグレードを考えているのであれば、選択肢はSeagateのBarraCuda SSDをはじめとする2.5インチSATA SSDに限られます。一方、マザーボードにNVMe M.2スロットがあれば、SeagateのFireCuda SSDのような小型のM.2 SSDが選択肢となります。M.2 SSDを検討するならば、マザーボードのPCIeがどの世代なのかを確認することも重要です。最も一般的なのはPCIe Gen3ですが、PCIe Gen4も登場しています。PCIe Gen3のマザーボードであれば、FireCuda 510のようなPCIe Gen3 SSDを選ぶとよいでしょう。PCIe Gen4でPCIe Gen3 SSDを使うことはできますが、FireCuda 520のようなPCIe Gen4 SSDのほうが高速です。
内部スペースにどの程度の余裕がありますか?
お使いのマシン内部にはどのくらいのスペースがありますか?デスクトップPCでもノートPCでも、重要なのは内部のスペースをいかに効率良く活用するかです。スペースに余裕のあるタワーPCをお使いで、大容量をお求めならば、膨大な容量が自慢のBarraCuda HDDのような3.5インチ・ドライブをおすすめします。ノートPCの場合は、スペースに限りがあります。NVMe機能に対応したM.2スロットがあれば、FireCuda 510を選ぶとよいでしょう。M.2 2280のフォーム・ファクタ(つまり22ミリ×80ミリのサイズ)で、わずか板ガム一枚分程度のサイズながら、高速の処理スピードを発揮します。お使いのノートPCに2.5インチのハードディスク・ドライブが取り付けられていて、M.2スロットがない場合は、ドライブを交換するだけで簡単にアップグレードできるBarraCuda SSDがおすすめです。
どれくらいの容量が必要かは、システムをどんな用途で使用し、どのようにゲームをプレイするかで決まります。
1度にダウンロードしてプレイするゲームは1つだけですか?そのゲームをクリアしたら次のゲームを始めるというように、前にプレイしていたゲームに戻ることはありませんか?お使いのPCは主にゲーム専用ですか?もしゲーム専用で、PCにあまり多くのゲームを保存しないのならば、低容量のSSDでも事足りるかもしれません。
逆に、同時にたくさんのゲームを持っていたい、お気に入りのゲームを手元に持っておくために、すべてのゲームをまるごとPCに保存しておきたいという人もいるでしょう。ゲームだけでなく、音楽や映画、ゲームのプレイ記録も保存していませんか?そのために膨大なデータ容量が必要で、PCをビデオ編集からゲームまで幅広い用途に使う方は、デュアル・ドライブの構成を検討してみてください。ブート・ドライブには超高速のSSDを使用し、大量のメディア・ライブラリの保存にはIronWolf Pro(現時点で最大容量16TB)のようなHDDをセカンダリドライブとして使う方法が今注目を浴びています。その人気の秘訣は、両方のメリットを同時に手にすることができる点にあります。
また、こうした構成は性能と製品寿命の点でも優れています。SSDは容量が一杯になってくると性能が低下します。多くのデータの中から必要なデータを読み取ることが必要となり、書込みの場所も少なくなってくるからです。一方で、オペレーティング・システムや使用頻度の高いアプリケーション、メディア・ファイルをメインドライブであるSSDのブート・ドライブに保存し、使用頻度の低いファイルを大容量のセカンダリHDDに保存しておけば、メインドライブは常に最高の性能を発揮することができます。
ドライブ選びには予算も条件となります。皆さんが求めているのはスピードなのか容量なのか、それとも両方必要なのかを考えてみてください。
容量を求めている場合
その場合は、HDDがバイト当たりのコストパフォーマンスに圧倒的に優れています。
スピードを求めている場合
その場合には、IOPS当たりのコストを考える必要があります。IOPSは「1秒あたりの出入力」を指し、情報をどれほどすばやく読み書きできるかを表す指標です。何よりもスピードを重視するのならば、SSDを選びましょう。
どちらも両立したい場合
予算に限りがありながらも、容量とスピードをある程度妥協したうえで両立したい場合は、ハイブリッドな機能性を特徴とするSSHDがおすすめです。大容量と比較的高速の性能というどちらのメリットも手にすることができます。
「性能」とはつまり、スピードとデータ処理効率を意味します。前述の通り、この点でSSDにかなうドライブはありません。ただし、導入を検討しているドライブがお持ちのマシンのマザーボードで使えるか接続端子の規格をチェックする必要があります。必要としている性能は次のうちどちらですか?
「スピードも大切だが、重要なのはそれだけではない」
ずば抜けた高速性にそれほど魅力を感じないのであれば、HDDを選んだほうがいいかもしれません。HDDのスピードに関して注意したいのはRPMです。ほとんどのHDDは5400RPMまたは7200RPMのいずれかですが、RPMが速いほど(数値が高いほど)高速です。
「スピードも欲しいが、あまりお金をかけたくない」
2.5インチのSATA SSDは、標準的なHDDより30倍高速です。スピードが欲しければSATA SSDなのです。またSATA SSDは、HDDと同じインターフェイスを搭載し、フォーム・ファクタはHDDに似ているため、HDDからすばやく効果的にアップグレードしたい方におすすめです。
「とにもかくにもスピード第一」
標準的なHDDより30倍高速のSATA SSDが良いと感じたら、そのSATA SSDよりさらに6倍高速のM.2 NVMe SSDを検討してみてください。そのようなプロレベルの性能が必要であれば、業界最速スピードのFireCudaがおすすめです。プロ顔負けのスピードが欲しい、あるいはゲーム仲間をあっと言わせたいなら、このドライブしかありません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。ここで紹介した情報をPCゲーム用のストレージ選びにぜひお役立てください。
それではゲームをお楽しみください ✌