ケーススタディ

ETCがLyve Mobileで制作を一新

映画製作者は、ライブアクションの短編映画をバーチャルプロダクション技術のテストに使用しています。

高まるセキュア・ストレージの需要

「Ripple Effect」制作チームは、現場で比較的低帯域幅のインターネット接続を使用していました。そのため、クラウドにストリーミングをバックアップすることができませんでした。リアルタイムで制作データの整合性を確保するために、プロデューサーたちは、Seagate®のLyve™ Mobile Arrayを使ってすべてのカメラのバックアップを取っていました。

高速データ転送

Lyve Mobileによって、大容量・高性能データをエッジからクラウドに転送することが可能になりました。

現場でのバックアップを可能に

サービスとしてのストレージ・ソリューションによって、制作チームは現場から離れたデータ・センターに物理的にバックアップを移動させることが可能になりました。

エコシステムのメリット

Lyve Mobileには、Lyve Cloudのサービスとしてのストレージ・ソリューションがシームレスに統合されています。

リモート・コラボレーション

制作映像をクラウドに移行できるようになったことで、データへのリモート・アクセスが可能になりました。

ETCのストーリー

ETCは、新しい制作アイデアに集中的に取り組んでいます。

1993年に映画監督ジョージ・ルーカスの支援の下で設立された南カリフォルニア大学エンターテイメント・テクノロジー・センター (ETC) は、革新的なワークフロー戦略を使って新しい制作のアイデアや実験を積極的にテストする映画制作スタジオです。このセンターのリモート制作のベストプラクティスに対する取り組みについては、「Ripple Effect」がいかにバーチャルプロダクションの限界を押し広げるものかを解説したホワイト・ペーパーに詳しく書かれています。制作ワークフローの改善は、数百万ドル、ときには数億ドルもの制作コストをかけるスタジオにとって大変重要なものです。

ETCの目標

ETCは、バーチャルプロダクション向けソリューションのテストを行っています。

安全な制作環境の実現に向けて、南カリフォルニア大学 (USC) のETCは、バーチャルプロダクション技術のテストを目的として、ライブアクション短編映画の制作に乗り出しました。プロデューサーたちは、今年の映画祭で自分たちの作品「Ripple Effect」を発表することを目指しています。

ETCが抱える問題

新型コロナウイルスの感染拡大は、キャストやクルーの安全を脅かしています。

エンターテイメント業界にとってのコロナ禍における重要な課題は、キャストやクルーの安全を守りながら、新たな制作をどうやって続けていくかということでした。映画館やライブエンターテイメント会場の営業停止が一年以上続く中、ホームエンターテイメントに対する消費者の需要は急速に高まっています。

ETCのソリューション

ここで活躍したのがLyve Mobileです。

バーチャルプロダクション環境の基礎のひとつはデータです。しかし、現場、あるいはロケ先で映画を撮影しながら大量のデータを管理するためには、さまざまなテクノロジーツールを調整して、カメラから送られてくるデータを保存し、転送できるようにしなければなりません。さらに、エッジでもクラウドでも、データを安全に保護する必要があります。

Ripple Effect」制作チームは、現場で比較的低帯域幅のインターネット接続を使用していました。そのため、クラウドにストリーミングをバックアップすることができませんでした。リアルタイムで制作データの整合性を確保するために、プロデューサーたちは、SeagateのLyve Mobile Arrayを使ってすべてのカメラのバックアップを取っていました。

映画製作者は、制作中Alexa LF大判カメラを使用していました。彼らは、1時間当たり約2TBのHDRとARRIRAW映像を制作していました。ピーク時には、1日約12TBものデータが生成されていました。1シーンごとに3つのバックアップを作成し、2つのファイルをクラウドに保存し、残りの1つをポータブルドライブに保存していました。

クラウドへのデータの保存は、単にアーカイビングのためだけではありませんでした。すべての制作映像をクラウドに移行できるようになったことで、「Ripple Effect」のプロデューサーたちは、編集チームにデータへのリモート・アクセスを提供できるようになりました。このプロジェクトの目標のひとつは、制作中にできる限り多くの編集・関連作業を行うことで、制作後のコストを削減することでした。

ETCの成功

ETCは、バーチャルプロダクション技術を取り入れています。

Ripple Effect」プロジェクトでは、Seagateストレージが高速データ転送やストリーミングといった高性能へのニーズに応えられることが実証されました。また、エンタープライズ・レベルのメディアワークフローにも対応することで、クリエイティブコンテンツの整合性を確保することも可能になっています。さらにオープン規格への対応によって、ベンダーロックインの問題も解消しています。

これにより、ETCは以下を実現しました:

  • 大容量・高性能データの転送の円滑化
  • 現場でのバックアップ作成
  • Seagateのサービスとしてのストレージ・ソリューションとの統合
  • 安全なリモート・コラボレーション

“「私たちが可能な限り手に入れたかったものは、使いやすさです。私は、SeagateがLyve Mobile Arrayストレージで可能にした移動するデータへの対応を実現している企業を他に知りません。」”

デーン・ブレーム (Dane Brehm) 氏,
Cintegral.Tech制作技術者
使用した製品

Lyve Mobile Array

大量のデータを会社全体ですばやく安全に移動できます。

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