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Seagate NAS OS 4 ユーザー マニュアル
Seagate NAS OS 4 

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NAS OS 4.3 の新機能

NAS OS 4.3 では、強化された Filebrowser アプリでウェブ ブラウザを使用して NAS OS デバイスにアクセスする方法が向上しています。「アプリ ホーム画面」をデフォルトにするのではなく、ページの左上隅にあるアプリ ボタンを使用してアプリに直接アクセスできるようになりました。また、新しいリモート アクセス機能が新規または既存の Seagate Access アカウントに追加されています。

詳細については、以下をご覧ください。

NAS OS の Filebrowser アプリ

  • Filebrowser が更新され、NAS OS のユーザ インターフェイスにログインしたときのデフォルトのランディング ページになりました。
  • 互換性のあるウェブ ブラウザでは、1.2.7.2 以降の Filebrowser アプリを使用した、Windows エクスプローラーや Mac Finder からのフォルダのドラッグ アンド ドロップをサポートしました。
  • また、Filebrowser に詳細設定が追加され、パーソナライズ機能が向上しています。

アプリ ボタン

  • アプリ ボタンの導入によって、ページの左上隅にあるこのボタンを使用して、インストール済みのすべてのアプリにいつでもアクセスできます。

Seagate Access

  • Seagate Access アカウントを使用して、NAS OS 4.3 デバイスにリモートでアクセスします。
  • Seagate Access アカウントを使用して、https://nas.seagate.com にサインインします。
  • Seagate Access アカウントに追加されている NAS OS デバイスのリストが、ここに表示されます。
  • インターネットに接続されているコンピュータから、デバイスの管理やファイルへのアクセスを行います。

NAS OS 4.2 の新機能

NAS OS 4.2 では、新機能としてデータ アクセス、共有、セキュリティが強化されています。詳細については、以下のリストをご覧ください。

NAS OS の Filebrowser アプリ

  • どこからでもファイルを参照可能: Filebrowser アプリを使用して、ウェブ ブラウザからファイルにアクセスできます。
  • USB の取り込みが簡単: Filebrowser の取り込み機能によって、USB デバイスに保存されているファイルをコピーできます。
  • ウェブ リンクを使用した共有: Filebrowser の安全なウェブ リンクからファイルやフォルダを共有できます。

バックアップ マネージャ

  • 対応クラウド サービスの拡充: Seagate ネットワーク ストレージに保存されているファイルを新しいクラウド サービスにバックアップできます。
  • クラウドからの復元: クラウド ストレージに保存されているバックアップを復元します。
  • クラウド ストレージのバックアップ: クラウド ストレージに保存されているファイルやフォルダを、Seagate ネットワーク ストレージにバックアップします。

デバイス マネージャでのセキュリティ

  • 新しいセキュリティ タブ: DDOS のフィルタリング、ブロック リストとホワイト リスト、SSL 証明書のアップロードを管理できます。

iSCSI ターゲットと LUN

  • iSCSI の強化: 新しい iSCSI の設定を使用して複数のターゲットや LUN、SimplyiSCSI ボリュームを作成できます。

NAS OS のウェブ ボード

  • 新しい外観: NAS OS の新しいインターフェイスをご覧ください。

NAS OS 4 で追加された機能

NAS OS 3 から NAS OS 4 に更新した場合に使用できる新機能を以下にまとめました。

アプリ

NAS OS 4 のホームページには、Seagate やサード パーティの開発者によるアプリが表示されます。 管理者は、アプリ マネージャを使用して Seagate NAS OS デバイスに新しいアプリを追加できます。

NAS OS 3 の中核機能は、次に挙げる NAS OS 4 のデフォルト アプリに分けられました。

  • バックアップ マネージャ: 従来の NAS OS 3 のバックアップ設定です。バックアップ マネージャを起動して、バックアップ ジョブを作成、管理します。
  • デバイス マネージャ: 従来の NAS OS 3 のインターフェイスです。デバイス マネージャを起動して、設定の変更、ユーザの追加、共有の作成などを行います。
  • ダウンロード マネージャ: 従来の NAS OS 3 のダウンロード設定です。ダウンロード マネージャを起動して、ダウンロード ジョブを作成、管理します。
  • File Browser: 従来の NAS OS 3 の File Browser 設定です。File Browser は、ウェブベースのファイル ビューアです。File Browser を起動して、NAS デバイス上に保存されているファイルを表示します。File Browser では、Java が必要です。

Sdrive: リモート アクセス

Sdrive を使用すると、ユーザは NAS OS 4 デバイスに保存されているデータにリモート アクセスできます。Sdrive サービスは、次の環境で使用できる個々のアプリから、NAS OS 4 ネットワーク ストレージで利用できます。

  • デスクトップ:
    • Windows® 7 以降
    • Mac® OS 10.7 以降
  • モバイル:
    • iOS® 6.1.2 以降
    • Android® 4.0 以降

デスクトップ アプリを初めて起動したときに、ユーザは Seagate Access アカウントを作成して Seagate NAS OS 4 デバイスとアカウントをリンクさせることができます。

ネットワーク検索

新しい NAS OS 4 デバイスの設定が、ウェブベースのネットワーク検索ツールを使用して簡単にできるようになりました。新しい NAS OS 4 デバイスがネットワークに接続されると、管理者はブラウザを起動して URL: http://discover.seagate.com を入力できます。

ボリューム暗号化

NAS OS 4 暗号化を使用して、新規ボリュームを不正アクセスから保護します。管理者は暗号化のレベルを選択できます: パスワードまたはファイル キーでボリュームのロックを解除します。ファイル キーは、USB キーまたは USB メモリに保存されています。

ネットワーク上のボリュームの共有へのアクセスを防ぐために、管理者は暗号化されたボリュームをロックできます。また、ハード ドライブが他のストレージ筐体へ移動されたときにも、データは安全に保護されます。暗号化されたボリュームでは、初めて異種の筐体でハード ドライブを使用するときに、パスワードまたはファイル キーを求めるプロンプトが表示されます。この機能は、ハード ドライブが盗難された場合や許可なく移動された場合に重要になります。

インターネット プロトコル バージョン 6 (IPv6)

管理者は IPv6 アドレスを NAS OS 4 デバイスに追加できるようになりました。

ジャンボ フレーム

フレームとは、ソース サーバ、デスティネーション NAS、ルータなどのネットワーク デバイスのハードウェア識別子を送信するデータのパケットです。ルータでは、フレーム データを使用して、コンピュータとネットワーク デバイスの間の通信を容易にします。イーサネット フレームとも呼ばれ、通常、フレームのサイズは 1500 バイトに制限されています。このようなフレーム サイズの制限は、ネットワークに悪影響を及ぼす可能性があります。

大部分の最新のギガビット イーサネット ルータやスイッチは、ジャンボ フレーム (1500 バイトを超えるフレーム) をサポートしています。ルータでジャンボ フレームを有効にすると、NAS OS 4 ネットワーク ストレージなど、ネットワーク上のデバイスのパフォーマンスを向上させることができます。

ネットワークとクラウドのバックアップ

管理者は、NAS OS や rsync 対応のサーバに加えて、次のプロトコルを使用するバックアップ先サーバを選択できるようになりました。
 

  • FTP
  • SMB
  • ウェブ分散オーサリングとバージョン管理 (WebDav)
  • NFS

NAS OS 4 は、Amazon S3、Box などのクラウド ストレージへのバックアップもサポートしています。

クラウド同期

NAS OS 4 は、Google Drive や Dropbox との同期をサポートしています。

ウェブ分散オーサリングとバージョン管理 (WebDAV)

WebDAV とは、共同作業ワークフローやデータ共有の規格です。NAS OS 4 デバイスで WebDAV サービスを有効にすることによって、共有へのアクセス権をリモート サーバに付与できます。

分散ファイルシステム名前空間 (DFS-N)

ユーザは、日中、ローカル ネットワーク (ローカル エリア ネットワーク、LAN) に接続された多数の共有に保存されている複数のファイルにアクセスすることがあります。ネットワーク上のすべての共有やボリュームを見つけるために、長々と続く NAS デバイスやサーバのリストから探し回る場合があります。

NAS OS 4 DFS-N によって、管理者は、互換性のある共有を 1 つの NAS OS 4 デバイスに追加できます。1 つのデバイスの共有にアクセスすることで、管理者とユーザにとってデータ管理が簡単になります。新しい共有の作成と同様に、管理者はリモートの共有を Seagate NAS OS 4 デバイスに追加します。共有は NAS OS デバイスまたは LAN 上のサーバに設定できます。

NAS OS 4 DFS-N では NAS OS の共有や SMB ボリュームをサポートしています。

シンプル ネットワーク マネージメント プロトコル (SNMP)

NAS OS 4 では SNMP をサポートしています。SNMP とは、プリンタ、ルータ、サーバ、コンピュータなどのネットワーク デバイスを管理するための標準インターネット プロトコルです。通知で SNMP エージェントを有効にすると、SNMP サーバに NAS OS 4 デバイスへのアクセス権が付与されます。また、管理者は SNMP トラップを有効にして NAS OS 4 デバイスが SNMP サーバと接続されるようにもできます。

管理者は、SNMP v1、v2 または v3 を選択できます。

ネットワークごみ箱 (NRB)

共有上のデータを削除すると、関連付けられているすべてのファイルが恒久的に消去されます。NRB サービスを有効にすることによって、削除されたファイルは、共有のごみ箱に移動します。この機能は、共同作業者がプロジェクトで使用しているデータをユーザが誤って消去してしまった場合に非常に役立ちます。直近の NAS バックアップからデータを懸命に探さなくても、ごみ箱から簡単に復旧されます。

NRB は SMB プロトコル (またはサービス) を使用する共有に対応しています。

iSCSI 論理装置番号 (LUN) のエクスポート/インポート/クローン作成

論理装置番号 (LUN) は、iSCSI ターゲットのアドレス可能なデータです。iSCSI 管理の一部のバージョンでは、1 つのターゲットで複数の LUN をサポートしています。NAS OS では管理者はボリューム上に複数の iSCSI ターゲットを作成できますが、各 iSCSI ターゲットがサポートしている LUN は 1 つのみです。

ただし、NAS OS 4 では、管理者は iSCSI ターゲットの作成や管理に役立つ追加オプションを利用できます。管理者は、iSCSI が必要なときに毎回新しいターゲットを作成するのではなく、既存のターゲットから LUN をエクスポートしたり、LUN のデータをインポートしたりできます。また、NAS OS 4 には既存のターゲットのクローンを作成するオプションもあります。

既存のボリュームを 16TB 超以上に拡張する

NAS OS 3 では、ユーザが既存のボリュームを 16TB 超以上に拡張することはできませんでした。例えば、14TB のボリュームで、追加の 3TB の拡張を受け入れることはできませんでした。このような制限が NAS OS 4 で撤廃されました。

ネットワーク無停電電源装置 (UPS)

NAS OS の以前のバージョンでは、無停電電源装置 (UPS) と NAS OS デバイスを電源と USB 接続を通じて接続することをサポートしています。UPS の管理は、USB 接続で行われます。作業環境で電源が喪失された場合、UPS によって、NAS がデータを保存してから自動的にシャットダウンされるようにできます。

NAS OS 4 では、ネットワーク UPS による電源管理を非常に柔軟に行うことができます。1 台の UPS を複数の NAS OS 4 デバイスのバックアップ電源ソリューションとして使用できるようになりました。例えば、1 台目の NAS が 電源と USB で UPS に接続されたと仮定します。この NAS は、UPS に対するマスタ NAS となり、ネットワーク上で UPS サーバとして機能します。ネットワーク上の NAS デバイスは、UPS サーバにアクセスして、UPS に対して電源接続を追加します。

NAS OS 4 では、イーサネット ポートを搭載し、SNMP に対応している UPS デバイスを選択する接続もサポートしています。 

NAS OS 4 の設定のエクスポート/インポート

NAS の設定には、次の情報が含まれています。

  • 共有
  • ユーザ
  • グループ
  • サービス
  • ネットワーク
  • 電源
  • モニタリング
  • 通知

NAS OS 4 の設定を 1 台の NAS OS 4 デバイスからエクスポートしたり、別の NAS OS 4 デバイスにインポートしたりできます。また、エクスポートの設定は、次の場合に最適なツールとなります。

  • バックアップ: NAS の故障に備えて、必要なメタデータが安全に保存されます。
  • クローン作成: 増設の NAS OS デバイスで同じ設定を使用します。

セキュア・シェル (SSH)

ネットワークについて高度な知識を持つ管理者は、セキュア・シェル (SSH) を使用して NAS OS 4 にログインできます。セキュア・シェル (SSH) とは、デバイス間の通信に使用される暗号化プロトコルです。管理者は、コマンドライン インターフェイスを使用して、データ管理、バックアップ、NAS の設定の確認を自動化できます。また、管理者は、NAS に保存されているデータに SSH でアクセスする権限もあります。

プロセスのモニタリング

モニタリング ページには、次のデータのプロセスのリストが表示されるようになりました。

  • アプリケーション: プロセスで使用中のアプリケーション。
  • ステータス: プロセスの状態 (実行中、スリープ休止中、ディスク スリープ休止中など)。
  • CPU 使用量: プロセスで使用中の CPU の比率。
  • メモリ: プロセスで使用中の RAM の量。

検索

NAS OS 4 では、インターフェイスの右上に拡大鏡のアイコンがあります。拡大鏡をクリックすると、検索フィールドが有効になり、検索条件を入力できます。結果は NAS OS に限定されます。

イベント ログ

インターフェイスの右上のベルのアイコンで、NAS のイベントに簡単にアクセスできます。ベルのアイコンをクリックすると、最近のアクティビティを参照できます。