よくある質問 (FAQ)

監視用ハードディスク・ドライブは、断続的な使用を想定した標準的なデスクトップ用HDDとは異なり、常時稼働を目的としています。信頼性と耐久性が高く、最適化されたファームウェアによって複数のHDカメラ・ストリームに対応します。これにより、ダウンタイムの最小化、寿命の延長、ビデオ映像の録画および保存でのシームレスなパフォーマンスを実現できるため、セキュリティ・システムに最適です。

監視用HDDは、デスクトップ環境でも使用可能ですが、最適とは言えません。監視用ドライブは、高負荷な連続書込みを行うワークロードでの使用が重視されており、デスクトップでは、こうした機能は不要かもしれません。一般的に、これらの製品は高額なうえ、ゲームや一般的なコンピューティングのような作業では、監視と同じようなパフォーマンス上の利点は得られません。デスクトップ用HDDは、さまざまな読取り/書込みタスクに最適化されているため、一般的なパーソナル・コンピュータの用途で、より高い性能を発揮します。

監視用HDDを外付けストレージとして使用すると、次のような利点を得られます。常時稼働に対応し、高い信頼性と耐久性を実現します。大容量のシーケンシャル書込みワークロードを効率的に処理可能なため、ビデオ・ストレージに最適です。強化されたファームウェアによって、ダウンタイムの最小化を可能にすると同時に、複数のHDストリームに最適化されており、大量データの安定的かつ安全な保存およびアクセスに非常に適しています。また、その堅牢な設計によって、継続使用の過酷な環境にも耐えられるため、外付けストレージのシナリオで、長期的なパフォーマンスおよび信頼性を確保できます。

一般的なデスクトップ用HDDを監視目的で使用することは、お勧めしません。デスクトップ用HDDの目的は、さまざまな読取り/書込み作業を伴う断続的な使用であり、常時稼働ではないからです。複数のHDビデオ・ストリームの処理に必要なファームウェアが最適化されていないため、信頼性上の問題、短期間での消耗、故障率の上昇などを招く可能性があります。監視用HDDでは、継続的な録画および再生に重点を置き、監視システムに求められる寿命の長さや安定したパフォーマンスを実現しています。信頼性が高く効率の良い監視を最も効果的に行うには、専用のドライブを使用する必要があります。

NAS（ネットワーク・アタッチド・ストレージ）用HDDと監視用HDDは、どちらも特殊なドライブですが、異なる用途に重点が置かれています。NAS用HDDは、マルチユーザー環境に最適化されており、頻繁なファイル共有やRAID構成でのストレージ使用で高い信頼性とパフォーマンスを実現します。また、Error recovery control (ERC) にも対応し、ネットワーク・ストレージに最適です。

監視用HDDは、常時稼働が前提とされ、複数のHDカメラ・ストリームを処理できるようシーケンシャル書込み性能を高めることに重点が置かれています。継続的な録画および再生に最適化されており、ビデオ監視アプリケーションに必要な優れた耐久性を実現します。

SkyHawk監視用HDDでは、垂直磁気記録方式 (PMR) と言う高度な記録方式を採用しています。PMRではディスク・プラッタ上でデータ・ビットを垂直に整列させるため、データ密度が高く、信頼性の高い記録が可能になります。この技術はSkyHawkのファームウェアImagePerfect™によって補完され、これによって、フレーム・ロスが減少するとともに、映像の完全性が向上します。このドライブには、マルチドライブ環境での性能を維持する回転振動 (RV) センサーも組み込まれているため、厳しい要件の監視システムでもスムーズな動作を実現できます。このように技術を組み合わせて、パフォーマンス、信頼性、寿命を最適化することで、監視ワークロードを常時稼働させることができます。