Latticeケーススタディ
ハイテク・メーカーがデータ・ストレージ戦略を更新。
Lattice Semiconductorがデータ・ストレージ戦略を更新したのには、いくつかの理由があります。説得力のある概念実証の後、Lattice SemiconductorはSeagateのマルチクラウド向けLyve Cloudオブジェクト・ストレージのまさに最初の顧客になりました。
Lattice Semiconductorは、低消費電力フィールドプログラマブル・ゲート・アレイ (FPGA) の設計と製造を手懸ける一流メーカーです。同社の製品は、通信、コンピューティング、工業、自動車、消費者、ライセンス・サービスといった市場のお客様を支えています。かねてから、オンサイト機器、オフサイト・アーカイブ、クラウド・ベンダーのTCOに関連した課題が山積し、データ・ストレージ戦略刷新の必要性を感じていました
Lattice Semiconductorは、データ・ストレージの課題に正面から取り組み、拡張性、アクセス性、セキュリティ、コストの大幅な改善を目指しました。
最先端のハイテク分野で長い歴史を持つ企業が、ビジネスという側面でも最先端を目指すのは当然といえるでしょう。データ・ストレージ戦略を見直したLattice Semiconductorは、改善の余地があることに気付き、新しいサービスとしてのストレージ (SaaS) ソリューションのLyve™ Cloudを発表しようとしていたSeagateに協力を求めました。
Lattice Semiconductor(本社:オレゴン州ヒルズボロ)は、世界最大規模を誇るFPGAの量産サプライヤです。同社は、安全な制御、柔軟な接続性、コンピューティングの低消費電力化と高速化を実現するデバイスの設計と製造を手懸けており、このデバイスは通信、コンピューティング、自動車、工業、消費者といった市場で広く活用されています。
同社が質の高い製品を提供し続けるには、データ・ストレージを強化する必要があり、老朽化したバックアップ用インフラストラクチャを新しいものに置き換え、2,500本以上のテープに保存された古いバックアップをデジタル化し、間もなく時代遅れとなる非ストレージ型のクラウド・リポジトリから移行することが急務となっていました。
その第一段階として、SeagateはLattice Semiconductorの協力のもと、同社が希望するRubrikのデータ管理ソフトウェアを使用して、ワークロードをパススルーモードでLyve Cloudに移行しました。これにより、Lattice Semiconductorは旧式インフラストラクチャの廃棄に着手し、古いバックアップ・データの70%を堅牢性と拡張性に優れたストレージ・ソリューションであるLyve Cloudに移動することができました。
データ・ストレージ最新化構想に着手した当初、Lattice Semiconductorでは物理的なデータと記録の管理施設を提供していることで有名なあるプロバイダの施設に、データを保存した2,500本以上のテープを保管していたため、自社データに容易にアクセスすることができず、それがデータの価値を最大化するための障害となっていました。さらに、オフサイト・アーカイブにかかる追加のコストが事態を深刻化させていました。保管されたデータのデジタル化からLyve Cloudへのアップロードに至る膨大な数のテープの処理には、Lyve Cloudソリューションの補完的役割を果たすSeagateのLyve Managed Migration Servicesを使用しました。プロジェクトの開始に伴い、1PBのデータの変換とアップロードが行われ、2022年4月にはブラウザで閲覧可能なフォーマットになりました。
データ・ストレージの最終的な課題は、同社が選定したクラウド・サービス・プロバイダにおけるクラウド・ストレージのTCOを改善することだったため、400TBのバックアップ・テータを既存のクラウド・サービス・プロバイダからSeagateのストレージ型Lyve Cloudに移行する計画を提案しました。現在は、ストレージ構想のこの段階に取り組んでいますが、今後5年間でTCOを約35%削減し、2022年末までに以前のプロバイダに保管されているデータの50%超をLyve Cloudに移行する目標です。
「私たちが何よりも必要としているのは、数サイクルごとに経済面での再編を行ったり、何らかの再構築や再検討を行ったりせずに、データを保存できるクラウド・ソリューションです」とLattice SemiconductorのCIOであるスダカール・チルクリ (Sudhakar Chilukuri) 氏は語り、次のようにも述べています。「実際にLyve Cloudを目の当たりにして、大量のデータを処理し、関係するどのようなアプリケーションも利用できると分かり、Lyve Cloudに移動させることでメリットを得られる可能性を秘めたさまざまな種類のデータについて容易に検討できるようになりました」
“CIOとして、私がソリューションに特に求めるのは、予測可能性、セキュリティ、ロックインがないことの3項目です。特徴という観点から見た場合、Lyve Cloudはこのニーズを申し分なく満たしています。”
当社のストレージ専門家が、データ関連の問題解決に役立つソリューション選びをお手伝いします。