PXGEOケーススタディ
PXGEOは、Lyve™ Mobileにより、データ集約、輸送、有効利用のためのターンキー・ソリューションを利用できるようになりました。
18 8月, 2023
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探査および生産 (E&P) 企業にとってデータがますます重要な戦略的資源となる中で、Lyve™ MobileとPXGEOの連携の成功は、コスト効率が高く、簡単に拡張できる物理データ転送ソリューションを導入することの価値を証明しています。このソリューションは、エッジでの大容量ストレージとあらゆるクラウド・サービスへのスムーズな物理的転送を目的として構築されています。
PXGEOのように、回収可能な炭化水素備蓄を発見し、既存の貯蔵所を監視するために地下画像化ソリューションを使用している企業にとって、フィールドで収集されたデータを迅速に有効利用する能力は、競争上の優位性をもたらします。顧客がデータから実用的な洞察を得られるようにするため、PXGEOは、Seagate®のLyve™ Mobileによってフィールドから中央処理へのデータ転送を高速化することに注目しました。
PXGEOは革新的な海洋地球物理学サービス・プロバイダとして、厳しい環境下で優れた品質のデータを収集するために最新の地震データ取得技術を結集したソリューションを提供しています。これらの先進的な地下画像化ソリューションは、さまざまな用途で、海洋での炭素回収・利用・貯留 (CCUS) 戦略に貴重な知見を提供します。
PXGEOの革新的な地下画像化ソリューションの中心を成すのは、海底ノード (OBN) と海洋曳航汽船 (MTS) という2つの技術です。また、PXGEOは、地下画像化の品質と取得の経済性を最適化する、目的にかなったデータをクライアントに提供するために、両方の方法論を組み合わせたハイブリッド・ソリューションも提供しています。
PXGEOは長年もの間、自社の画像処理技術で作成したデータの保存と輸送のために磁気テープを利用していました。このようなデータ・セットは、数年の間にテラバイトからペタバイトへと増大し、処理と解釈の間に4倍になることもあります。そのため、PXGEOは、数ヶ月に及ぶフィールド・プロジェクトにおいて、データを集約、輸送、有効利用する方法を再考する必要がありました。
このような大量のデータ管理の課題に対処するため、PXGEOは柔軟性が高く、アクセスしやすいソリューションを必要としていました。このアプローチでは、フィールドでの拡張が可能で手頃な価格の大量のデータ取得に対応するだけでなく、港での物理的な輸送と処理、つまりデータのオフロード、複製、専門の処理パートナーへの転送、クライアントへの納品といったプロセスにも対応する必要があります。テープはコンパクトなフォーマットで、コストが安い選択肢でしたが、そろそろ変化を起こす時期が来ていました。
PXGEOは、その要件を満たすために、Seagateのラック取付け式のポータブルなだ容量エッジ・ストレージ・ソリューションである、Lyve™ Mobileに注目しました。そして、PXGEOは、合計で96TBのLyve Mobile Arrayハードディスク・ドライブを20台導入し、1ペタバイト以上のフィールド・データを収集しました。PXGEOのLyve Mobile展開環境では、標準的な19"データ・センター・ラックに最大2台のLyve Mobile Arrayを設置できるLyve Mobile Rackmount Receiver(冗長電源とSAS、ファイバー・チャネル、iSCSIなどの高速インターフェイスを完備)を使用し、処理センターに安全に納品する前に、すべてのセンサー・データがデジタル化して提供されました(最大1.3GB/秒のスループット)。
その結果、Lyve Mobileにより、PXGEOはより多くのデータを集約、保存、処理、モバイル化できるようになりました。地球科学フィールド・チームのメンバーは、納品前にデータの品質管理とパッケージングを行う必要があります。これにより、専門パートナーにデータを迅速に渡すことができ、データ・アクセスを3~4倍加速できることになります。データが完全に処理および解釈された後、PXGEOはSeagateのクラウド・インポート・サービスを使用して、指定されたS3バケットにデータを迅速に転送し、納品しました。つまり、クライアントは納期の5週間前に最終的なプロジェクト・データを受け取ることになりました。
PXGEOはテープからデジタル・ファーストのワークフローへの大規模なワークフローの転換に着手したため、プロセス全体を近代化し、データ・ロジスティクスの課題を解決し、データ納品スケジュールを大幅に短縮することが可能になりました。
Lyve Mobileをフィールドに初めて展開した後、PXGEOのITインフラストラクチャ&サポート・マネージャーであるDan Kulykov氏は、この統合ソリューションを「地震データ取得ワークフローのゲーム・チェンジャー」と評しました。今日、PXGEOの全探査船はLyve Mobileデバイスを導入しています。
PXGEOは、データの取得、転送、顧客への納品を高速化し、デジタル化したいと考えていました。大量のデータ・セットをLyve Mobileで統合して転送することにより、PXGEOは、帯域幅の問題やサイバー・セキュリティの懸念といった従来のエッジ・インフラストラクチャの制限を回避し、フィールド・データ処理を高速化し、データ・アクセス時間を大幅に改善しました。
Lyve™ Mobileは、地震データ取得ワークフローのゲーム・チェンジャーです。
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