ディスク・ドライブは特定の水準の作業に対応する目的で設計されています。
Seagateが現在展開するディスク・ドライブ製品は、通電時間、製品寿命を通しての書込み回数および読取り回数など、ドライブの使用状況に関する様々なデータをホスト・コンピュータから記録しています。こうしたデータを使えば、下記の簡単な公式から年間作業負荷率を算出することができます。
(製品寿命を通しての書込み回数+製品寿命を通しての読取り回数)*(8,760 / 製品寿命を通しての通電時間)
「8,760」は1年を時間数で表した値です。年間作業負荷率は、1年間の平均値が「TB/年」単位で表されます。
ディスク・ドライブは、特定の水準の作業負荷率を上限として機能するよう設計されています。その上限は「作業負荷率制限」(WRL) と呼ばれます。一般的なディスク・ドライブ設計区分における作業負荷率制限の例は以下の通りです。
Enterprise Capacity(ニアライン) 550TB/年未満
Terascale(ニアライン・ライト) 180TB/年未満
Windows版SeaToolsでは、ドライブ情報テストを実行することで、お使いのドライブの年間作業負荷率を測定できます。上の表を参考に、ご自身の作業負荷率を対応する作業負荷率制限と比べてみてください。作業負荷率がまだWRLを下回っている場合、ドライブの動作は設計上問題ありません。作業負荷率がWRLを上回っている場合は、ドライブの信頼性が低下し始めます。保証規定が変更されることはありませんが、製品マニュアルに記載される仕様を超えてドライブを使用した場合、Seagateは保証請求を制限することのできる権利を有します。製品マニュアルはすべてのSeagate SATAまたはSASディスク・ドライブでご用意しております。お使いのドライブの製品マニュアルおよびその他の関連資料は、製品ページからダウンロードできます。