- データシートの容量と実際の容量の相違
- 2 進法の接頭辞の意味
- 2 種類の異なる測定システム
- オペレーティング・システムのドライブ容量の表示方法
データシートの容量と実際の容量の相違
たとえば、ST31000340AS 1 テラバイト (1000 GB) ハードディスク・ドライブを購入したのに、オペレーティング・システムが「使用可能容量を」909 GB しかないと表示したら、お客様は混乱すると思います。データシートのディスク・ドライブの容量を示すには、2 種類の表示方法があります。つまり、1 キロバイトが 1,024 バイトに相当する 2 進法と、1 キロバイトが 1000 バイトに相当する 10 進法です。ストレージ業界の標準の表示方法は 10 進法です。2 進法表示だと容量が多く感じますが、10 進法表示の場合ギガバイトになるとさらに大きな容量の印象を与えます。ディスク・ドライブの実際の容量を正確に知るには、どちらの表示方法 (2 進法か 10 進法) で表示されているかを知る必要があります。ディスク・ドライブの容量表示で誤解を招くもう一つの要因は BIOS の制限です。多くの古い BIOS は、サポートするシリンダの数に制限がありました。
2 進法の接頭辞の意味
ひと昔前、コンピュータのプロは 1024 あるいは 2^10 (2 進法) はほとんど 1000 または 10^3 (10 進法) と同じだと考えており、「キロ」 を 1024 の意味で使い始めました。 ですからその頃は誰もがキロバイトとは 1024 だと考えていましたのでこの十数年特に問題にはなりませんでした。ところがすぐに「誰もが」 がコンピュータを使い始め、「キロ」を1024の意味で使っていたコンピュータに携わる人々は、キロメータは 1,000 メートルでキログラムは 1,000 グラムだと認識している人々とも話さなければならなくなりました。
2 種類の異なる測定システム
名前 | 略語 | 累乗(2 進法) | 10 進法で表した 2 進数の値 | 累乗(10 進法) | 10 進法の値 (相当) |
キロバイト | KB | 2^10 | 1,024 | 10^3 | 1,000 |
メガバイト | MB | 2^20 | 1,048,576 | 10^6 | 1,000,000 |
ギガバイト | GB | 2^30 | 1,073,741,824 | 10^9 | 1,000,000,000 |
テラバイト | TB | 2^40 |
1,099,511,627,776 | 10^12 | 1,000,000,000,000 |
複数の人がストレージ容量について話す場合、この 2 つの方式の違いを明確にすることなく、ある人は 2 進法で話し、またある人は 10 進法で話すことがよくあります。このようなことが、さまざまな混乱を引き起こしてきました。この問題を避けるために、主要なディスク・メーカでは、ストレージ容量について話すときは 10 進法を使用しています。
オペレーティング・システムのドライブ容量の表示方法
Windows 7/Vista/XP/2000/NT
エクスプローラでドライブ文字を右クリックし、次にプロパティをクリックします。これにより容量をバイト、メガバイト、またはギガバイトで表示します。
Windows 98/Me
エクスプローラでドライブ文字を右クリックし、次にプロパティをクリックします。これにより容量をバイト、メガバイト、またはギガバイトで表示します。
DOS プロンプトの場合、 CHKDSK コマンドはバイトで表示します。
DOS プロンプトの場合、 FDISK コマンドはメガバイトで表示します。
DOS/Windows 3.x
CHKDSK はバイトで表示します。
FDISK はメガバイトで表示します。
これらの情報の詳細については、Foundation of Modern Science and Technology (http://physics.nist.gov/cuu/Units/binary.html) を参照してください。