BIOS が ATA / SATA ハードディスク・ドライブを検出しません。
システム BIOS が内蔵ハードディスク・ドライブを検出しない主な理由は次の 5 つです。
- データ・ケーブルの不良
- ドライブを駆動する電源がない(ドライブのモータが回転しない)
- ドライブのジャンパ設定の間違い
- ハードディスク・ドライブの容量が BIOS がサポートする領域を超えている
- ハードディスク・ドライブの不具合
注: ハードディスク・ドライブをインストールし、システムがメモリ容量を計算した後、または自動検出を実行中にハングする場合は、ここをクリックします。
ATA または SATA ポートが Auto Detect に設定されていることを確認した後、ディスク・ドライブがシステム BIOS に検出されない(自動検出)場合、以下の手順で問題を特定して解決してください。
- データ・ケーブルの不具合
データ・ケーブルが損傷しているか、または接続が正しくない場合、BIOS はハードディスク・ドライブを検出できません。ATA ドライブの場合、Seagate では長さが約 46 cm の UDMA ケーブルの使用をお勧めしています。UDMA ケーブルは色で接続先が分かるようになっていますので、接続のときに正しい方向で接続する必要があります。青色のコネクタは常にマザーボードに接続します。灰色の真ん中のコネクタはスレーブ・デバイスの接続に使用します。黒色のコネクタはマスタ・デバイスの接続に使用します。
SATA ドライブの場合、Seagate は 30 cm 以上 1 m 以内のケーブルをお勧めしています。詳細は回答 ID: 182453回答 ID: 182453 を参照してください。
マザーボードとハードディスク・ドライブの接続が、適切で正しいピンに接続されていることを確認してください。データ・ケーブルを折り曲げたり、端が曲がっていたり、つぶれたりしている場合は、外見上は普通でも中の線が絶縁被覆内で断線している場合があります。このような疑いがある場合にはデータ・ケーブルを交換してください。
ドライブに電源が供給されていない (ドライブのモータが回転していない)
ドライブに電源が供給されていない、または電圧(12V)が低い場合は、ドライブのモータは回転しません。BIOS がハードディスク・ドライブを検出しない原因が、このためであるかどうかを確認するには、以下の手順に従います。- システムの電源を切り、コンピュータのケースを開け、ハードディスク・ドライブからデータ・ケーブルを取り外します。これにより 「省電力」 コマンドの実行が停止します。
- システムの電源を入れます。ハードディスク・ドライブのモータが回転していることを確認します。ドライブの側面を触ってみるとわずかに振動していることがわかります。ハードディスク・ドライブのモータが回転している音やその感触がない場合、ドライブに電源が供給されているかどうかを確認します。
- 場合によっては、ドライブをケースから取り出し、両手で持ってみて確認する必要があります。システムの内蔵ファンが回転すると大きな音を出すので、ドライブがケースの中にある場合は回転音が非常に聞きにくい場合があります。
- ドライブを取り出す際には、接地ストラップを使用してアースを取ってください。 コンピュータの電源を入れたままドライブを接続しないでください。ドライブを手に持って、電源ケーブルを接続し、次にシステムの電源を入れます。
ドライブのモータが回転しない場合には保証サービスのページを参照してください。
- ドライブのジャンパの設定の間違い
ケーブル選択をサポートしているすべての Seagate ATA ハードディスク・ドライブはジャンパ・オプションをケーブル選択に設定する必要があります。ご使用のコンピュータ・システムが 1998 年の 10 月以前に製造されたもので UDMA 66 またはそれ以上をサポートしていない場合、マスタ/スレーブのジャンパ設定を使用する必要があります。
ATA ドライブでケーブル選択のジャンパ設定を使用する場合、UDMA ケーブルに接続するすべてのデバイスがケーブル選択に設定する必要があります。ジャンパ設定をケーブル選択にすると、デバイスをケーブルのどのコネクタに接続するかによってマスタ/スレーブが決まります。黒色のケーブル・コネクタに接続すると、デバイスはマスタとなります。灰色のコネクタに接続すると、デバイスはスレーブとなります。詳細は回答 ID: 196299を参照してください。
1.5 Gb/秒 の SATA コントローラで検出されない 3.0 Gb/秒 の SATA ドライブを使用している場合、または 1.5 Gb/秒 SATA のコントローラに接続するとシステムがロックする場合、システムが認識できるように 3.0 Gb/秒 SATA ドライブのジャンパ設定を速度の遅い 1.5 Gb/秒 に変更する必要があります。ご使用の SATA ドライブの転送速度を遅くするようジャンパ設定を変更する方法については、回答 ID: 193775を参照してください。
- ハードディスク・ドライブの容量が BIOS がサポートする容量を超えている(ATA のみ)
: SATA のコントローラには大容量の SATA ドライブに関する問題がないので、この手順では ATA のドライブに関する手順のみ説明します。
1998 年 10 月以前のコンピュータ・システムは、システムの起動時に大容量ハードディスク・ドライブを自動検出すると通常ハングまたはフリーズします。一般的に、BIOS の容量の壁の問題は、528MB、2.1GB、8.4GB、および 32GB で発生します。BIOS の容量の壁を回避する複数の方法があります。BIOS の設定を変更する前に、必ず ATA および電源ケーブルを先に外して、システムがハングしないようにしてください。
: 次の手順を行うと、古いシステムでも大容量内蔵ドライブにアクセスできるようになりますが、それらの容量は小さくなります。システムのハードウェアにハードディスク・ドライブの全容量を認識させるようにするには、ご使用のシステムの BIOS をアップグレードするか、または PCI ATA のコントローラ・カードを購入してください。
これらの問題を解決するには、次の手順に従います。- ドライブのパラメータを手動で設定するにはシステムを再起動して BIOS を設定してください。 (システム BIOS の設定に入るには、通常、システムの起動時に F1、F2、または DEL キーを押します。どのキーを押すかは、オンスクリーン・メッセージの指示にしたがってください。)
- ドライブの BIOS のパラメータを Auto Detect から None つまりオフに設定します。
- 設定を保存して終了し、システムの電源を切ります。
- BIOS の設定を保存して終了します。
- 電源と ATA ケーブルを接続し、システムを起動して、DOS 用の の CD またはフロッピー・ディスクを起動します。
- システムが SeaTools プログラムを起動したら、C キーを押してドライブの容量を設定します。
- システム BIOS が処理可能なドライブの最大容量が不明の場合、S キーを押して古いシステムに共通の最大容量である 32GB を設定します。最大容量がわかっている場合には、M キーを押して手動で制限を設定します。
- ドライブの容量を変更して DOS 用の SeaTool が認識したら、システムの電源を完全に切りキャッシュの情報を消去します。 コンピュータの電源を切らずに再起動すると、ドライブ容量の変更が失われる場合があります。
- システムを再起動し、システム BIOS の設定を行い、ドライブのパラメータを Auto Detect に戻します。
- 設定を保存して終了し、オペレーティング・システムのインストール・ディスクを起動して通常のインストールの操作を行います。
別の設定 上記の手順 1 および 2 は、システム BIOS によっては機能しない場合があります。このことは、まだシステムが起動時にハングするか、または BIOS を None に設定しても DOS 用の SeaTools がドライブを検出できないことでわかります。
- ドライブのパラメータを User Definable Type にして、シリンダーを 1024、ヘッドを 16、セクタを 63 に設定してみてください。
- LBA を Normal、Standard、または Disabledに設定し、WpCom (Write Pre Comp) およびLZ (Landing Zone) 設定はゼロに設定することもできます。
- 設定を保存して終了し、システムの電源を切ります。
- 電源と ATA ケーブルを接続し、システムの電源を入れ、オペレーティング・システムのインストール・ディスクから起動し、通常のインストール手順を実行します。
DOS 用の がドライブを検出せず、上記のトラブルシューティングの手順を実行しても解決しない場合は、マザーボードの製造元に連絡して BIOS をアップグレードするか、または Ultra ATA PCI アダプタ・カードを購入してください。
- ハードディスク・ドライブの不具合
上記のすべての確認および手順を実行しても、ドライブまたは O/S のインストールに問題がある場合には、DOS 用の 診断ユーティリティを実行して、ドライブに問題があるかどうかを確認することをお勧めします。DOS 用の SeaTools がエラー・コードを表示する場合は、 保証サービスのページ を参照してください。