BIOSがソリッド・ステート・ドライブを検出または認識しない

システムBIOSが内蔵ソリッド・ステート・ドライブを検出しない原因は主に4つあります。以下の手順は特定の順序を示すものではありませんが、この問題を解決するには、これらの手順を1つずつ行ってください。

  1. ドライブがBIOSで有効化されていない

  2. シリアルATAドライバが適切にインストールされていない

  3. データ・ケーブルが故障しているまたは抜けている

  4. SSDが故障している

ご使用のSATAポートが自動検出に設定されているか、あるいは有効になっていることを確認してもなお、システムBIOSによってSSDが検出(自動検出)されない場合は、問題を隔離/分離するために、以下の手順を試してください。

  1. ドライブがBIOSで有効化されていない
    ほとんどのパソコンでは、電源を入れてしばらくすると、システム設定画面への移動方法を示す短いメッセージが表示されます。システム設定は、「システムBIOS」あるいは「CMOS設定」とも呼ばれ、いずれも意味は同じです。
    例えばデルのシステムでは、コンピュータの起動中に画面右上に「F2=Setup」と表示されます。これはつまり、F2キーを押すと、設定 (BIOS) 画面に移動することを意味します。パソコンのメーカーによって設定画面に移動する方法は異なるため、詳細についてはシステムのマニュアルをご確認ください。また、このリンクにも役立つ情報が記載されています

    システム設定では、データや時間が保存され、NumLockやパスワードなどの起動設定が定義されます。またシステム設定では、多数のハードウェア設定も定義されます。
    特にソリッド・ステート・ドライブは、ここで管理されている場合が多くなります。最も簡単なレベルでは、SSDはドライブ0、ドライブ1などと番号が振られている他、プライマリ・マスター、プライマリ・スレーブとなっている場合もあります。割り当てられている名前が何であれ、これらには基本的なオン/オフ設定があります(自動または類似するものである場合もあります)。ドライブが検出されない場合、システム設定でドライブがオフになっていることが原因である可能性があります。
    ほとんどの場合、起動ドライブはドライブ0またはプライマリ・マスターです。システムに2台目のドライブを追加すると、システム設定でドライブをオンに切り替える必要が生じる場合があります。
     
  2. シリアルATAマザーボード・ドライバが適切にロードされていない(特にWindows XP/2000の場合)。

    詳細については、ドキュメントID:005708を参照してください。
    「S」キーを押すと、ドライバのインストール・プロセスが続行し、フロッピー・ディスケットが必要になります。ドライバのインストール・プロセスが終了すると、別の指示が表示されます。

    (クリックして拡大)
    1. アドイン・シリアルATAコントローラ向けのドライバを保存したフロッピー・ディスケットを挿入します。
    2. ドライバがロードされたら、通常のWindows XP/2000のインストール手順に従います。

    ドライバ・ディスケットに関するその他の注記
    新たに取り付けたSSDを検出するためには、アドインSATAコントローラ/マザーボードのドライバを取り付け開始時にロードする必要があります。
    コントローラ/マザーボードのドライバは、付属のCDまたはメーカーのウェブサイトで入手できるはずです。これらのドライバはシーゲイトが提供するものではなく、マザーボードのメーカーから提供されるものです。ディスケットに必要なドライバをロードし、準備します。
  3. データ・ケーブルが故障しているまたは抜けている
    • ピンが曲がっていたりずれたりしていないか、必ずマザーボードとSSDの接続を確認してください。データ・ケーブルが折り畳まれたり、押し付けられたり、挟まれたり、折れ曲がったりしている場合、たとえケーブルの外観に異常がなくても、絶縁材の中のワイヤが壊れる原因となります。データ・ケーブルの状態に疑わしい点がある場合は、交換してください。
    • SATAケーブルについては、シーゲイトでは1メートル(39.37インチ)より短いものをご使用いただくようお勧めしています。詳細については、ドキュメントID:182453を参照してください。

      以下はシリアルATAケーブルの例を示した画像です。クリックして拡大




       
    • データ・ケーブルが破損している場合や接続が不適切な場合、BIOSはSSDを検出しません。
      特にシリアルATAケーブルは、接続から外れることがあります。SATAケーブルがSATAポート接続にしっかりと接続されていることを確認してください。
    • ケーブルの最も簡単なテスト方法は、別のケーブルと取り換えてみるという方法です。問題が解決しないようであれば、ケーブルが問題の原因ではないということです。
       
  4. ハードディスク・ドライブの故障 上記の確認や手順を行っても、ドライブが正常に検出されない場合は、DOS版SeaToolsチュートリアルはこちらを参照してください)を使用してみてください。上記の手順を行ってもSeaToolsがドライブを検出しない、あるいはドライブの故障を示すエラー・コードが表示される場合は、保証サービス・ページで、保証交換依頼の手続きをしてください。