GPT保護パーティション問題のトラブルシューティング

 

使用しているシステムに内蔵ハードディスク・ドライブまたは外付ハードディスク・ドライブを接続すると、Windowsの「ディスクの管理」にGPT保護パーティションで事前設定されているというメッセージが表示される場合があります。このメッセージは、ドライブのパーティションやフォーマットを変更できないという意味です。ここでは、この問題の対処方法を説明します。

GPTディスクとは?

GUIDパーティション・テーブル (GPT) は、EFI (Extensible Firmware Interface) 標準の一部として導入されました。GPTは、これまでPCで一般的に使用されてきたパーティショニング方式「MBR(マスター ブート レコード)」よりも柔軟性の高い方式です。

パーティションとは、物理的または論理的なディスク上のストレージ内の隣接した領域であり、1台のディスクでありながら、あたかも物理的に別個のディスクであるかのように機能するものです。パーティションは、システムのファームウェアとインストールされているオペレーティング・システムで確認できます。パーティションへのアクセスは、システムがオペレーティング・システムを起動する前はシステムのファームウェアによって、オペレーティング・システムの起動後はオペレーティング・システムによって制御されます。

GUIDパーティション・テーブル (GPT) 方式は、Microsoft Windows XP x64 Edition、Windows Server 2003 (64-bit)、Windows Server 2003 SP1(すべてのバージョン)、Windows Vista、Windows 7以降の各オペレーティング・システムに導入されています。

GPTパーティションは、簡単に言えば、MBRパーティションにおけるサイズの問題を解決するために開発されました。MBRパーティションの最大サイズは2TB(テラバイト)です。GPTパーティションは、この制限を超えることができます。

注:GPT保護パーティションの総合的な情報については、以下のMicrosoftのリンクをご参照ください。
https://docs.microsoft.com/en-us/windows-hardware/manufacture/desktop/windows-and-gpt-faq

GUIDパーティション・テーブル (GPT) のパーティションは、Mac OS X 10.4.6以降でも採用されています。インテルベースのMac製品にはすべて(内蔵、外付に関係なく)ブート・ボリュームにGPTパーティションが必要です。

内蔵/外付ハードディスク・ドライブをWindows XP(またはそれ以降)、32ビットのオペレーティング・システムに接続すると、ドライブにアクセスできず、「ディスクの管理」にドライブがGPT保護パーティションで設定されているというメッセージが表示されることがあります。この状態では、ドライブのパーティションまたはフォーマットを変更できません。WindowsまたはMacintoshのいずれのコンピュータの場合でも、内蔵または外付のハードディスクがGPTパーティションで事前設定されていることが原因です。

通常のディスク管理機能では、この問題は解決できません。このドライブを準備するには、Windowsのdiskpartコマンドライン・ユーティリティを使用する必要があります。以下の手順は、既存のWindows XP(またはそれ以降)、32ビットのオペレーティング・システムに接続されているハードディスク・ドライブからGPT保護パーティションを消去するためのステップです。

このプロセスは、データを破壊するものです。この手順を実行すると、ドライブのパーティションが削除されるだけでなく、ドライブの署名も削除されます。手順を進める前にドライブに保存されているすべての重要なデータのバックアップを取ることを強くお勧めします。
[ディスクの管理] を開き、GPT保護パーティションを含むドライブのディスク番号を記録してください。この情報は後で必要になります。

  1. GPT保護ドライブに割り当てられたディスク番号を見つけます。
    1. [(マイ)コンピュータ] を右クリックします。
    2. [管理] を選択します。
    3. [ディスクの管理]([ストレージ] の下)を選択します。
    4. GPTとして特定されているドライブを探し、そのディスク番号(ディスク1など)をメモします。
  2. [コマンド ウィンドウ] を開きます。コマンド・プロンプトでdiskpartと入力し、Enterキーを押します。diskpartプロンプトが開きます。
  3. diskpartプロンプトでlist diskと入力し、Enterキーを押します。ディスクのリストがテキスト形式で表示されます。Diskpartプロンプトに戻ります。
  4. diskpartプロンプトで、select disk ディスク番号(例えば、GPT保護パーティションを含むディスクがディスク2の場合は、「select disk 2」)と入力し、Enterキーを押します。ディスクが選択されたというメッセージが表示されます。Diskpartプロンプトに戻ります。
  5. Diskpartプロンプトでcleanと入力し、Enterキーを押します。この時点で、ドライブのパーティションと署名が削除されます。Diskpartプロンプトに戻ります。
  6. diskpartプロンプトでexitと入力し、Enterキーを押します。もう一度exitと入力し、コマンド ウィンドウを閉じます。この時点で、内蔵/外付ドライブの初期化、パーティショニング、フォーマットをやり直すことができます。
  7. [ディスクの管理] を起動して、ディスクを初期化します。
    • [Initialize and Convert Disk Wizard...(ディスクの初期化と変換 ウィザード)] を使用します。
      -あるいは-
    • ウィザードを閉じて、問題のあるディスクの上で右クリックし、ドロップダウン メニューから [Initialize Disk(ディスクの初期化)] を選択します。
  8. ドライブが初期化されたら、ディスクの管理を使用して、ドライブのパーティションとフォーマットを続行します。

 

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