この記事では、MacコンピュータでFireCuda Gaming Dockを使用する場合に予想されることをご紹介します。
HDDのフォーマット
FireCuda Gaming Dockの内蔵HDDは、Windows用にデフォルトでNTFSにフォーマットされています。つまり、これをMacコンピュータで使うと、このドライブのボリュームは読取り専用となり、このドライブにファイルをコピーしたり、新規ファイルを作成したりすることはできません。Dockをストレージとして使えるようにするためには、[ディスクユーティリティ] の4TBのボリュームを、例えばHFS+などのMac対応フォーマットに変換する必要があります。そうすれば、Dockの内蔵HDDで読取りや書込みを行えるようになります。フォーマットの手順については以下の記事を参照してください。
注:ドライブをフォーマットするとその時点でボリュームにあるデータはすべて削除されます。一時的にコンテンツを他の場所にコピーして、フォーマット完了後にボリュームに戻すことを強くお勧めします。新品のFireCuda Gaming Dockの場合は、重要な保証やデバイス設定情報がこのコンテンツに含まれます。
Thunderbolt 3接続
FireCuda Gaming Dockの機能をフル活用するために、必ずデバイスはThunderbolt 3ポートに接続してください。USB-C Gen 1インターフェイスに接続したり、USB C to Aアダプタケーブルを使ってUSB-Aポートに接続したりすることもできますが、いずれもThunderbolt 3を使った場合に比べてDockの機能が制限されます。
重要:DockにはThunderbolt 3ポートが2つありますが、コンピュータに直接接続するものとして指定されているのは1つだけです。もう1つのポートにコンピュータを接続しても機能はしますが、用途によっては転送速度に制限が生じる場合があります。パフォーマンスを最大限に発揮させるためには、ノートPCのマークが付いた左側のポートを使ってDockとコンピュータを接続してください。Dockの2番目のThunderbolt 3ポートは、デイジーチェーン用に他のThunderbolt 3デバイスを接続するために使うことができます。Thunderbolt 3以外のUSB-Cデバイスを接続する場合は、それ以上のデイジーチェーン接続はできません。
Thunderbolt 3を使用しない場合の制限
Thunderbolt 3を使用しない場合の主な制限としては、Dockに取り付けられたNVMe SSDがMacコンピュータでは認識されないことが挙げられます。Thunderbolt 3ポートにFireCuda Gaming Dockを接続する以外に、(Dockに取り付けた)NVMe SSDを認識させる方法はありません。もう1つの制限は、Thunderbolt 3ポートにDockを接続しなければ、他のThunderbolt 3デバイスをデイジーチェーン接続できないことです。
m.2 NVMe SSDの追加
FireCuda Gaming Dockに新しいNVMe SSDを取り付けた後(ユーザマニュアル参照)、ストレージとして使えるようにするためには、ほとんどの場合、まず [ディスク・ユーティリティ] からドライブをフォーマットする必要があります。Time Machineのバックアップ先としてドライブを使いたい場合は、ドライブをMac OS Extended (Journaled) 形式にフォーマットすることをお勧めします。ドライブドのフォーマット方法についてはこちらをご覧ください。以前にMacコンピュータでNVMeドライブを使ったことがある場合は、取り付けが完了し、(Thunderbolt 3を使って)MacにDockを接続したらすぐに使えるようになります。
ソフトウェア
Dockの機能をフル活用するために、必ずMac用Seagate Toolkitをインストールしてください。DockのメインLED照明のテーマを管理できるこのソフトウェアのLEDコントロールパネルを使って、FireCuda Gaming Dockを最大限活用することができます。Toolkitには、コンピュータとDockの4TB HDDのフォルダ間でファイルを同期できる同期ツールという機能もあります。
Thunderbolt 3による電源管理
FireCuda Gaming DockはノートPCを充電できるように設計されてはいません。15Wの電力を供給するので、バッテリの放電を防いだり、非常にゆっくりであればノートPCを充電したりすることはできますが、アイドル状態または軽い作業負荷の下でしか行えません。よってノートPCに必要な一定の電力を供給し続けるためには、通常の電源をコンピュータに接続してDockを使用することをお勧めします。