Seagateには、ほとんどのハードディスク・ドライブが起こす環境ノイズを低減できるユーティリティはありません。最新のドライブはきわめて静音ですが、実行中はどのディスク・ドライブでも一定量のノイズが生じます。通常、ドライブ・モーターの回転が速いほど、そこから生じる音が高くなり、低音のハムノイズが生じる可能性が大きくなります。ほとんどのドライブは人が聞き取れるノイズをたてませんが、例外もあります。
また、ドライブがデータの読取りや書込みを行っている最中に、「カタカタ」または「カチカチ」という音がすることもよくあります。さらに、一部のドライブでオフラインのスキャンを実行することにより、アクティブに読取りや書込みを行っていなくても、同様の音が生じるケースもあります。
お使いのドライブが出すノイズが気になる場合は、SeaToolsでテストを行ってください。テストが成功しなかった場合、ノイズが機械的な問題または同等の問題によるものである可能性があります。その場合Seagateでは、ドライブの交換を推奨します。
外付けドライブから「ピー」と音がなる場合、電力不足が原因の可能性があります。今までお使いのドライブから音がなったことがなくても、時間の経過に伴い必要とする電力が少しずつ増えることもあり、これが接続時の音につながる場合もあります。ほとんどの場合、独立した電源アダプターのないUSB電源タイプのドライブで音がなります。
- ドライブが検出されない場合も、検出されるように弊社の外付けドライブのトラブルシューターの1つを使用してください。
- 接続されているすべてのUSBハブからドライブを取り外し、USBポートに直接ドライブを接続します。
- コンピュータの別のUSBポートにドライブを接続するようにしてください。接続するUSBポートが変わると、音がならない場合があります。
- デスクトップ・コンピュータを使用している場合は、コンピュータ背面のUSBポートにドライブを接続します。
- お使いのUSBケーブルを、新しいケーブルまたは問題がないとわかっているケーブルと交換します。
- 一部のUSB専用ドライブは、文書ID:205479に記載されるような「Yケーブル」で接続されます。最大電力を供給するために、Yケーブルの両方のプラグを使用してドライブを接続します。
- GoFlexドライブにeSATA接続を使用しようとしている場合は、電源供給機能付きeSATAポートであることを確認します。詳しくは、文書ID:214371をご覧ください。
- まだ「ピー」となる場合は、ドライブを別のコンピュータに接続して音がなるか確認してください。別のコンピュータでドライブが正常に機能する場合、元のマシンがドライブの動作に十分な電力を供給できていません。その場合、電源供給機能付きUSBハブを使うことで解消できることがあります。
お使いのドライブ周辺から出ていたノイズが最近変化した、または異常に擦れるような音やカチャカチャとなるような音の場合、内蔵ドライブまたは外付ドライブの物理的な問題である可能性があります。
内蔵ドライブに関する具体的な情報:
- コンピュータの電源の冷却ファンから生じるノイズがハードディスク・ドライブのノイズと勘違いされることがよくあります。ノイズがドライブからのものか、ファンからのものかを区別するには、SeaToolsを使って「spin down」コマンドを実行します。ノイズ・レベルの変化を聞き取れるように、音に関するスピン・ダウン・テストを使用して、内蔵ドライブの回転スピードを一時的に低下させます。手順については、文書ID:201271をご覧ください。音が消えるようであれば、その音はドライブから生じていたものです。変わらず音がなり続けるようであれば、音の原因はドライブではありません。
- 内蔵ハードディスク・ドライブがSeaToolsの診断テストに合格した場合は、お使いのドライブのファームウェア・アップデートをご確認ください。手順については、SeaToolsのドキュメントをご覧ください。
ドライブのノイズが許容範囲を超える場合、または検出できない問題が継続して伴い、弊社のトラブルシューターでも解決できない場合は、ドライブを交換する必要があります。
お使いのドライブの保証状況を確認するには、弊社の保証の確認ページをご覧ください。