返品した製品へのデータの上書き処理について

ここでは、Seagateに返品した製品に保存されているデータが、どのように処理されるかについての概要を説明します。データに含まれるお客様のプライバシーおよびその他の利益を保護するために、ドライブは可能な限りデータを消去してからSeagateに返品してください。ただしSeagateでは、返品されるドライブに保存されている特定のデータをお客様自身で消去できない場合があることを認識しています。いかなる場合においても、これらの製品の物理セキュリティを保護するために、また必要とみなされた場合には、Seagateが修理した製品上のデータを上書きするために、Seagateはここに記載された処置を取るものとします。

Seagateでは、Seagateが修理したすべての製品が、米国政府の定める適切な仕様に確実に準拠するよう、あるいはそれ以上の基準を満たすよう、米国の国家安全保障局およびCenter for Magnetic Recording Research (CMRR) と連携してきました。Seagateでは、メディアからデータを完全に除去することが求められる業界のベスト・プラクティスに則って、修理工程を実施しています。Seagateでは、自社の修理工程が、ユーザー・アドレス可能な場所を上書きするだけでなく、ユーザーによるアクセスが不可能な場所も上書きするものであることを確認済みです。Seagateはドライブの設計技術に応じて、ランダム値、高周波パターン、デジタル・ゼロ・パターンを使用しています。

Seagateの修理工程では、すべてのデータは米国政府の定める適切な仕様以上の方法で上書きされます。Seagateにメディアの完全消去処理は、健康産業ユーザーのコミュニティ（たとえば、2003年4月に施行された米国の医療保険の携行性と責任に関する法律（HIPAA）では、患者データのプライバシーと機密性の保護が定められています）、金融コミュニティ、政府機関のユーザー・コミュニティ、機密データを扱うその他のユーザーにとって、有益なものと考えられます。

Seagateはまた、ディスク・ドライブの回収、保管、出荷、試験、再生化、廃棄といた各処理工程が、確実にSeagateのセキュリティ標準に準拠するよう方策を講じています。Seagateのセキュリティ基準は、概して業界水準を越えるものです。

Seagateは、返却されたDNRハードディスク・ドライブ（作動不能ドライブ）の輸送にSeagateを使用するベンダーを含め、Seagate事業体で採用する標準契約条項を策定しました。（ドライブの準備ができていません）。標準条項は、故障したディスク・ドライブに含まれる個人のエンド・ユーザー・データを、欧州連合 (EU) からEU域外の認定を受けていない国へ転送する際に適用される合法的な輸送手順です。欧州経済領域 (EEA) 域外の一部の国は、EEA規則に基づく適切なレベルのデータ保護を適用しているため、欧州委員会から認定を受けています。これらの国の一覧はこちらからご覧いただけます。

この処理についての詳細は、「製品返品時のメディア完全消去プロセス」をご覧ください。

ご意見やご質問がございましたら、お気軽にSeagateまでお問い合わせ。

更新済み：2019年4月8日